
墨壺(すみつぼ)は、工具の1種です。
材木に直線をひいたり、建築現場で基準墨となる
地墨や腰墨を引くために使われます。
写真に墨壺と共に写っているいる、竹で出来たヘラ状のものは
墨さしと言うものです。
墨さしは、材料は竹で先端が薄くなっており
細かく切り目が入っています。
使い方は、墨さしの先を墨つぼの綿につけて
材木の上をさしがねにあててなぞると、
クッキリとした墨線が引かれます。
墨壺は、古代エジプト時代から使われていたともいわれていますが、
墨壺と糸と糸車のすべてを一体化したのは、
古代中国だと考えられている。
日本では、法隆寺に使われている最も古い木材に、
墨壺を使って引いたと思われる墨線の跡があり、
この時代から使われていたとされています。
とっても歴史の有る道具ですね。

龍の装飾が施された日本の墨壺
現在の建築現場などで、大工さんが使っている墨壺は
単に直線を引く用途に性能を絞った。
小型のプラスチック製墨壺が主流です。

また、1990年代に入るとレーザー光線により
直線を材木上に表示する装置が販売されるようになったため、
墨壺、墨さしの利用は激減しました。


レーザー墨だし器
道具も日々進歩しています。


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